犬 遺伝性好中球減少症
遺伝性好中球減少症(INH)は、犬が生まれつき好中球と呼ばれる白血球の一種を十分に産生できない、または好中球の機能が低下する遺伝性疾患です。
好中球は免疫系の重要な一部で、細菌感染を防ぐ役割を果たしています。
好中球の数が低下すると、感染症に対する耐性が低くなり、重篤な感染症を引き起こすリスクが増加します。
犬の遺伝性好中球減少症の原因
遺伝性好中球減少症は、特定の遺伝子の変異によって引き起こされます。具体的には、好中球を産生する骨髄内での異常が原因です。
遺伝形式
常染色体劣性遺伝
犬が遺伝性好中球減少症を発症するためには、両親から異常遺伝子をそれぞれ受け継ぐ必要があります。保因者(症状は現れないが、遺伝子を持つ犬)からもこの病気が子孫に伝わることがあります。
主な影響を受ける犬種
- コリー種
- オーストラリアン・シェパード
- ボーダー・コリー
これらの犬種では、遺伝的に好中球の生成がうまくいかないことが知られています。
犬の遺伝性好中球減少症の症状
遺伝性好中球減少症の犬は、免疫系の問題により、細菌感染に対して特に敏感です。好中球の数が異常に低いため、以下のような症状が見られます。
主な症状
- 頻繁な細菌感染: 特に皮膚、消化管、呼吸器系などで感染症が発生しやすい。
- 発熱: 体温が高くなり、炎症反応が強くなることがある。
- 下痢や嘔吐: 消化管の感染症による症状がしばしば現れる。
- 衰弱や食欲不振: 免疫力が低下しているため、体調不良が続く。
- 皮膚の膿瘍や傷の治癒遅延: 皮膚での感染症が慢性化し、治りにくい。
重症の場合
敗血症(Sepsis): 細菌が血液中に侵入し、全身に広がることで重篤な状態になることがある。
致命的な感染症: 感染が広がり、命に関わる症状に発展する可能性もあります。
犬の遺伝性好中球減少症の診断
遺伝性好中球減少症の診断は、臨床症状や血液検査を基に行われます。
血液検査
- 好中球数の測定: 完全血球計算(CBC)によって、好中球の数が低いことが確認されます。正常な犬の好中球数に比べて明らかに少ないことが診断のポイントです。
- 骨髄検査: 骨髄からのサンプルを取って、好中球の産生状況を調べることもあります。
遺伝子検査
- 特定の犬種においては、遺伝子検査が利用可能で、遺伝的な欠陥を早期に発見することができます。
遺伝性好中球減少症の治療
遺伝性好中球減少症に対する治療は、好中球の数を回復させることが主な目標です。
根本的な治療法はありませんが、感染症を予防または治療するためにいくつかの方法があります。
感染症の治療
- 抗生物質: 細菌感染症を予防または治療するために、広範囲の抗生物質が使用されます。感染症が起こるたびに、適切な抗生物質を投与します。
- 免疫強化治療: 必要に応じて、免疫系を強化するための治療が行われることがあります(例:免疫グロブリン製剤)。
グラニュロサイトコロニー刺激因子(G-CSF)
- これは好中球を増加させるために使われる薬剤で、特に骨髄での好中球の産生を促進します。遺伝性好中球減少症の犬にも使用されることがあります。
予防的管理
- 感染症を避けるために、衛生状態を徹底し、予防接種を適切に行うことが推奨されます。
- ストレスや過労を避け、免疫力を保つ生活環境を整えることも重要です。
Q&Aから学ぶ
インフルエンザなどのウイルス感染に伴う好中球減少症は一時的なものであり、感染症が治ると回復します。
軽度の好中球減少症は一般に症状がなく、治療の必要はありません。
周期性好中球減少症は常染色体優性遺伝性疾患であり、ほぼ全例で好中球エラスターゼ(ELANE)遺伝子に変異を認める。
14〜35日周期(多くは21日周期)で好中球が減少し、その際、感染症に罹患するが3?5日で回復する。
原因はほとんどの場合不明であるが、好中球の産生障害、成熟障害または破壊によって好中球減少が出現する。
骨髄における好中球産生 は多くの場合低下または成熟停止であるが病型によっては亢進している場合もある。
遺伝性・家族性の場合は原因遺伝子としてELA2、Gfi1などが一部の 症例で知られているが、多くは不明である。
遺伝性好中球減少症は、何らかの原因で、骨髄で作られた好中球が血液中に放出されないために起こります。
そのため、病原体から体を守ることができず、通常の子犬ではその状態までは進まないような重篤な感染症に陥ったりします。
遺伝性好中球減少症は、常染色体劣性(潜性)遺伝がみつかっています。
| 好中球 | 3000〜11800 |
|---|---|
| リンパ球 | 19.5〜43.0
1000〜4800 |
| 単球 | 3.1〜6.9 |
| 好酸球 | 1.2〜9.3
100〜1250 |
| 好塩基球 | 0.2〜0.7
〜100 |
犬の遺伝性好中球減少症の予後
遺伝性好中球減少症の予後は、感染症の管理状況や治療のタイミングに依存します。
- 早期発見と治療が行われれば、犬の健康状態を管理しながら生活することが可能です。
- 重症の感染症や敗血症が進行すると、予後が不良となり、命に関わることがあります。
- 遺伝性疾患のため、根本的な治療法はありませんが、管理が適切に行われれば、日常生活を送ることは可能です。
犬の遺伝性好中球減少症の予防方法
- 遺伝性好中球減少症は遺伝性疾患であるため、予防策は主に繁殖管理に関連します。
遺伝子検査: 症状が現れる前に遺伝子検査を行い、保因者を特定することが予防に繋がります。特に発症が多い犬種では、繁殖前に検査を行い、疾患の広がりを防ぐことが重要です。
遺伝性好中球減少症は犬における免疫系の障害で、細菌感染に対する感受性が高まります。
早期の診断と適切な治療によって、管理が可能ですが、根本的な治療法はありません。
感染症を予防するための努力と、感染が発生した際の適切な治療が非常に重要です。
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