犬 リンパ腫
リンパ腫は、リンパ球(免疫細胞)が異常増殖する悪性腫瘍で、犬では非常に一般的ながんの一つです。
体中のリンパ組織(リンパ節、脾臓、骨髄など)に発生する可能性があり、進行が早いことが特徴です。
適切な治療を行うことで症状の緩和や寿命の延長が可能です。
犬のリンパ腫の症状
リンパ腫の症状は発生部位や進行度によって異なりますが、以下のようなものが見られます:
@ 多中心型(最も一般的)
- リンパ節の腫大:特に首、脇の下、鼠径部のリンパ節が腫れるが、痛みを伴わない。
- 食欲不振、元気消失:全身状態の悪化。
- 体重減少:進行に伴って痩せていく。
発熱
A 消化器型
- 嘔吐や下痢
- 食欲低下や消化不良が見られる。
- 体重減少
- 腹水(お腹に液体がたまる)
B 縦隔型(胸部リンパ節が腫れる)
- 呼吸困難
- 胸部に腫瘤ができ、肺や心臓を圧迫する。
- 咳
- 前肢のむくみ
C 皮膚型
- 皮膚にしこりや潰瘍
- 皮膚が赤くなる、かさぶたや脱毛が見られる。
D その他
- 眼の異常:眼球突出や失明。
- 脾臓や肝臓の腫大:腹部触診で確認されることがあります。
犬のリンパ腫の原因
犬のリンパ腫の原因は完全には解明されていませんが、いくつかのリスク因子が考えられます:
遺伝的要因
特定の犬種(ゴールデン・レトリバー、ボクサー、バセット・ハウンドなど)はリンパ腫の発症リスクが高い。
環境要因
農薬や化学物質への曝露がリスクを高める可能性がある。
ウイルス感染
一部のウイルスがリンパ腫の発生に関与している可能性が示唆されています。
リンパ腫の診断
リンパ腫の診断には以下の方法が用いられます:
触診
- 腫れたリンパ節や臓器を確認します。
細胞診
- 腫れたリンパ節から細胞を採取し、顕微鏡で確認します。
組織生検
- リンパ節の一部を切除して病理検査を行い、腫瘍の性質を詳しく調べます。
血液検査
- 白血球や貧血の状態、腫瘍マーカーの有無を調べます。
画像診断
- X線検査:胸部や腹部の腫瘍の確認。
- 超音波検査:臓器の腫れや腫瘍の有無を評価。
- CT/MRI:腫瘍の広がりを詳細に確認。
骨髄検査
- リンパ腫が骨髄に浸潤しているかどうかを確認します。
免疫染色
- B細胞リンパ腫かT細胞リンパ腫かを区別するために行われます。
リンパ腫の治療
リンパ腫の治療は、犬の状態やリンパ腫の種類に応じて選択されます。主に以下の方法が用いられます:
@ 化学療法(抗がん剤治療)
- 主な治療法であり、多剤併用療法(CHOPプロトコルなど)が一般的。
- 寛解率(症状が消える割合)は高く、70〜90%の犬が寛解を達成します。
- 寛解期間:平均6〜12ヶ月。
- 副作用:嘔吐、下痢、食欲不振、免疫抑制。
A 放射線療法
- 腫瘍が局所的で、手術が困難な場合や化学療法と併用する場合に用いられます。
B 外科手術
- 腫瘍が局所的で切除可能な場合に適用。ただし、リンパ腫は全身性疾患であるため、手術単独での治療効果は限定的です。
C 緩和療法
- ステロイド(プレドニゾロン)を用いて症状を一時的に緩和します。
- 寛解期間は短いですが、生活の質(QOL)の改善に寄与します。
Q&Aから学ぶ
主な初期症状として、皮膚の赤み、局面(軽度の腫れ)、びらんや潰瘍、落屑(フケ)、結節(腫瘤)などが局所的または多発的に現れる ことがあります。
これらの症状は、体のどの部分にも発生する可能性がありますが、特に頭部、胴体、四肢に多く見られます。
予後 化学療法を行った場合、約半数の犬が 1 年後も生存しており、約 20%の犬が 2 年後も生存しています。
予後因子には、サブステージ、免疫学的分類、臨床ステージ、高カルシウム血症の有無、治療への反応性などがあります。
一度悪性リンパ腫が発症してしまうと、残念ながら治癒は非常に難しいものとなり、治療によって良くなったように見えても再発してしまうことが非常に多いです。
そのため、その時の症状や進行状況に合わせて治療方法を選択していくことが必要となります。
治療法としては、抗がん剤治療などの化学療法や放射線治療などが挙げられます。
発生リスクの高い犬種はボクサー、ゴールデンレトリーバー、バッセトハウンドなどが挙げられていますが、米国でのデータになりますので、日本での飼育犬種とは多少異なります。
逆に発生リスクの低い犬種はダックスフンド(日本では例外)、ポメラニアンが挙げられています。
リンパ腫は全身性の病気であり、手術ではなく抗がん剤で治療します。 腫瘍の中でも特に抗がん剤が効きやすく、抗がん剤約80%の症例で効果があります。
無治療抗がん剤治療を行った場合、50%ほどの犬が1年後も生存しており、約20%の犬が2年後も生存が期待できます。
一般的に、無治療の場合の余命は1〜2ヶ月、治療で効果が見られた場合には1〜2年ほど延命出来る場合があります。
どの犬種でも、何歳であっても発症する可能性がありますが、やはり高齢犬に多く、ゴールデンレトリバーは特に多いと感じます。
悪性リンパ腫を発症しやすい犬種の代表例は下記です。
発生した場所 |
割合 |
良く認められる症状 |
| 消化器型(腸にできる) | 5~7% | 嘔吐・下痢 |
| 縦隔型(胸の中にできる) | 5% | 呼吸困難・食べ物が飲み込みずらい |
| 皮膚型 | 5%以下 | 皮膚炎のような症状 |
| その他 | 5%以下 |
基本的に、犬のリンパ腫は強い痛みを伴うことはありません。 しかし、高体温、倦怠感、脱水など全身症状を伴うことはありますので、それらに対する緩和療法は必要です。
元気と食欲の低下は、リンパ腫の犬でよくみられる症状です。 特にリンパ腫が進行した場合には顕著にみられ、いつものご飯を全く食べなくなり、元気がなくなります。
犬の悪性リンパ腫の末期症状は、リンパ腫の種類によって異なります。
呼吸困難や食欲不振、発熱、下痢、嘔吐といった種々の症状が重なり、臓器の機能低下や体重減少などにより消耗していく。
嘔吐や下痢などの消化器症状の頻度が増加し、対症療法での対応が困難となり全身状態が悪化する。
犬ではリンパ節や脾臓に認められることが多く、犬に発生する悪性腫瘍全体の7〜24%を占めるといわれています。
発症年齢は6歳以上で、特に10歳以上だと頻発することがわかっています。
犬のリンパ腫で最も一般的な病型は多中心型です(70〜85%程度)。
悪性リンパ腫の生存率は、タイプ、病期、治療等により異なります。 ホジキンリンパ腫では5年生存率が80%以上、非ホジキンリンパ腫では約70%となっています。
悪性リンパ腫の生存率は、リンパ腫のタイプ、病期、年齢、健康状態、治療への反応など多くの要因によって異なります。
犬のリンパ腫の予後
リンパ腫の予後は、発生部位、種類(B細胞型かT細胞型か)、治療の有無に大きく依存します。
- B細胞型リンパ腫:治療反応が良好で、寛解期間が長い傾向。
- T細胞型リンパ腫:進行が速く、治療反応がやや劣る。
- 化学療法を行わない場合、平均生存期間は1〜2ヶ月。
- 化学療法を行った場合、平均生存期間は6〜12ヶ月。一部の犬は2年以上生存することもあります。
犬のリンパ腫の予防方法
リンパ腫の明確な予防策はありませんが、以下のことが早期発見につながります:
定期的な健康診断
特に高リスク犬種では、定期的に血液検査や触診を行う。
生活環境の見直し
化学物質や農薬への曝露を減らす。
健康状態の観察
リンパ節の腫れや食欲不振などの異常に早く気づく。
犬のリンパ腫は早期発見と治療が鍵となる疾患です。
進行が速いため、異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。
適切な治療によって寛解や生活の質の向上が期待できます。
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