犬 尿崩症
尿崩症(Diabetes Insipidus, DI)は、腎臓が水分を適切に保持できない状態で、結果として多量の水分を尿として排出してしまう病気です。
この疾患は、抗利尿ホルモン(ADH)の不足または腎臓のADHに対する反応の障害によって引き起こされます。
犬においては、尿崩症は比較的まれな病気ですが、適切な診断と治療が必要です。
犬の尿崩症の症状
尿崩症の主な症状は、以下のようなものがあります:
多飲多尿(ポリディプシア・ポリウリア)
- 犬が異常に大量の水を飲み、頻繁に尿をするようになります。1日に数リットルの水を飲むことがあり、これは最も顕著な症状です。
夜間尿の漏れ(夜尿症)
- 通常、尿を制御できる年齢であっても夜間に尿漏れが起きることがあります。
脱水症状
- 多尿によって体内の水分が失われるため、脱水が進行することがあります。脱水症状が進行すると、元気消失や口の渇き、皮膚の弾力低下などが見られることがあります。
食欲不振や体重減少
- 長期的な脱水と多尿が続くことで、体調が悪化することがあります。
犬の尿崩症の原因
尿崩症には2種類のタイプがあります:
@ 中枢性尿崩症(ADH分泌不足)
- 脳下垂体から分泌される抗利尿ホルモン(ADH)が不足することが原因です。
- 自己免疫疾患や脳の腫瘍、外傷、感染症などが原因で、下垂体が正常に機能しなくなります。
- 中枢性尿崩症は、犬の尿崩症の大部分を占めます。
A 腎性尿崩症(ADH不応性)
- 腎臓の集合管が抗利尿ホルモン(ADH)に対して反応しない場合に発症します。
- 腎臓の疾患や薬物(例:リチウム)の影響などが原因となることがあります。
- 腎性尿崩症は中枢性に比べてまれですが、発症すると治療が難しくなることがあります。
尿崩症の診断
尿崩症の診断にはいくつかの検査が必要です:
血液検査
- 血中ナトリウム濃度の上昇(脱水による)。
- 血液尿素窒素(BUN)やクレアチニンの値が上昇することがありますが、これらは腎臓の状態を評価するために役立ちます。
尿検査
- 尿比重の低下(低比重尿):尿崩症では、尿の濃縮がうまくできないため、尿比重が非常に低くなります。
- 尿量の増加(多尿)。
水制限テスト
- 水制限テストは、犬が水を与えられない状態で尿量と比重の変化を観察する検査です。尿崩症の犬は水分を制限しても尿の濃縮が進まない特徴があります。
- ただし、このテストは注意深く監視しながら実施する必要があり、危険が伴うため、獣医師の指導のもとで行われます。
抗利尿ホルモン(ADH)投与試験
- 水制限テストの結果をもとに、ADHを投与して反応を見ることで、尿崩症のタイプ(中枢性か腎性か)を確認します。
- 中枢性尿崩症では、ADHの投与後に尿の比重が改善しますが、腎性尿崩症では改善しません。
尿崩症の治療
尿崩症の治療は原因に応じて異なります:
@ 中枢性尿崩症の治療
デスモプレシン(DDAVP):
- 合成された抗利尿ホルモンの一種で、鼻腔または眼の点眼薬として使用されます。これにより、腎臓が水分を再吸収する能力を回復させます。
- これは中枢性尿崩症に最も効果的です。
症状の管理:
- これで尿量が減少し、脱水や多飲多尿の症状が軽減します。
A 腎性尿崩症の治療
腎性尿崩症は治療が難しく、ADHの補充が効果的ではないため、治療の主な方法は以下になります:
- 水分補充:多尿による脱水を防ぐため、定期的に水分補給を行います。
- 低塩分の食事:腎臓の負担を減らすために、低塩分の特別な食事が推奨されることがあります。
- 薬物療法:利尿作用のある薬や、腎臓をサポートする薬が処方されることがあります。
Q&Aから学ぶ
中枢性尿崩症は抗利尿ホルモンであるバソプレシンの働きをする酢酸デスモプレシンという薬剤を1日1〜2回点眼または点鼻で投与します。
薬で多尿が治まっていても、薬をやめるとすぐに戻るので、投薬を続ける必要があります。
治療法現時点では根治治療は困難である。 経験的にサイアザイド系利尿薬や、それに加えてインドメタシンなどの非ステロイド系抗炎症薬が併用されているが十分な効果は得られていない。
軽症の腎性尿崩症では、抗利尿ホルモンによってある程度尿量を減少させることが可能と考えられている。
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犬の尿崩症の予後
- 中枢性尿崩症:治療が効果的であれば、症状を管理しながら通常の生活を送ることができます。治療は生涯続ける必要があります。
- 腎性尿崩症:治療が難しく、予後はあまり良好ではないことが多いですが、症状を管理することで生活の質を維持することが可能です。
犬の尿崩症の予防方法
尿崩症には特効薬や予防法はありませんが、早期に発見して治療を開始することが重要です。特に以下の点に注意を払いましょう:
水分摂取量の監視
- 犬が異常に水を飲んでいる場合や、尿の回数が急増している場合は早期に獣医師に相談してください。
定期的な健康チェック
- 特に高齢犬では、尿検査や血液検査を定期的に行うことが大切です。
尿崩症は犬においてまれな疾患ですが、診断が早ければ、適切な治療を通じて管理が可能です。
特に多飲多尿が見られる場合は、早期に獣医師の診断を受けることが重要です。
治療は継続的なケアが求められるため、飼い主の注意深い管理が必要です。
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