犬 皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう、Dermatophytosis)は、犬の皮膚に真菌(皮膚糸状菌)が感染することで発症する皮膚疾患です。
人間にも感染する可能性があるため、注意が必要です。
一般的に「リングワーム」という名前で知られ、円形の脱毛斑やかゆみが特徴的な症状として現れます。
犬の皮膚糸状菌症の原因
皮膚糸状菌症は、皮膚糸状菌(Dermatophytes)という種類の真菌が原因です。
これらの真菌は、皮膚や毛髪、爪などの角質部分に寄生します。主に次のような真菌が原因となります。
- Microsporum canis(マイクロスポルム・カニス)
- Trichophyton mentagrophytes(トリコフィトン・メンタグロフィテス)
- Trichophyton verrucosum(トリコフィトン・ヴェルルコスム)
これらの真菌は、犬同士や人間を介して感染することがあり、特に免疫が低下している犬に発症しやすいです。
また、汚れた環境や湿度が高い場所、毛が抜けている部分などでも真菌が繁殖しやすくなります。
犬の皮膚糸状菌症の症状
皮膚糸状菌症の主な症状は以下の通りです。
1. 円形の脱毛斑
初期には、円形の脱毛斑が現れることが多いです。これらの脱毛斑は、赤みや炎症を伴うことがあります。
毛が抜ける部分は、通常、円形や楕円形で、境界がはっきりしています。
2. かゆみ
多くの場合、かゆみを伴います。犬が患部をかいたり舐めたりすることがありますが、かゆみの程度は個体差があります。
3. 皮膚の赤みや炎症
患部の皮膚が赤くなることがあり、炎症が進行すると、膿がたまることもあります。
4. かさぶたやフケ
脱毛斑の周りに、かさぶたやフケが発生することがあります。乾燥した皮膚や、痒みで皮膚が傷ついた部分が見られます。
5. ひび割れや湿疹
皮膚糸状菌が繁殖する場所では、湿疹やひび割れが見られることもあります。特に耳の中や足の間、顔、首などに現れることが多いです。
6. 爪の異常
皮膚や毛だけでなく、爪にも感染が広がることがあります。爪が割れたり、変形したりすることがあります。
皮膚糸状菌症の診断
皮膚糸状菌症を診断するためには、以下の方法が使用されます。
1. 臨床症状の確認
獣医師は、犬の皮膚に現れた円形の脱毛斑やかゆみの症状を観察し、皮膚糸状菌症の可能性を考慮します。
2. フルオレセンス検査
ウッド灯(紫外線)を使用して、感染が疑われる毛髪を検査することがあります。特定の真菌(特にMicrosporum canis)は、紫外線下で緑色に光ることがあります。
3. 皮膚のスクレイピングと顕微鏡検査
犬の皮膚からサンプルを採取し、顕微鏡で糸状菌の存在を確認します。この方法で、真菌の種類を特定することができます。
4. 培養検査
皮膚や毛髪のサンプルを培養し、真菌の成長を確認することもあります。これにより、真菌の種類や治療に最適な薬剤を決定できます。
5. 皮膚の顕微鏡検査
皮膚に現れたフケやかさぶたを顕微鏡で観察し、真菌の菌糸やスポアを確認することができます。
皮膚糸状菌症の治療
皮膚糸状菌症の治療は、真菌を排除することが目的です。治療方法には以下のようなものがあります。
1. 抗真菌薬の内服
内服薬(例:グリセオフルビン、イトラコナゾール)が使用されることがあります。これらは体内で効果を発揮し、真菌を死滅させます。
特に広範囲に感染している場合や重症の場合には、内服薬が必要です。
2. 抗真菌薬入りシャンプー
抗真菌薬入りのシャンプー(例:ケトコナゾールシャンプー)を使用して、感染部位を洗浄し、真菌の繁殖を防ぎます。定期的なシャンプーが効果的です。
3. 局所療法
抗真菌クリームやスプレーを患部に直接塗布することで、局所的に治療します。
4. 爪の治療
爪に感染が広がっている場合は、爪のトリミングや抗真菌薬を使って治療します。
5. 環境の清潔を保つ
犬が使用するベッドや毛布、玩具、敷物などは、こまめに洗浄して清潔を保つことが重要です。真菌は環境に長期間生存するため、定期的に消毒することが推奨されます。
Q&Aから学ぶ
皮膚糸状菌症は、投薬治療(内用・外用)とシャンプーによる薬浴(やくよく)が主となります。
投薬治療では、イトラコナゾールなどの抗真菌薬を内服し、必要に応じて患部に外用薬も塗布します。
薬浴では、抗真菌薬が配合されたシャンプーを使って、汚染源となる被毛やフケを除去します。
皮膚糸状菌症の症状は、発疹、鱗屑(りんせつ)、かゆみなどです。
診断では通常、患部を診察するとともに、皮膚または爪のサンプルを顕微鏡で観察するほか、ときに培養検査を行います。
抗真菌薬を患部に直接塗ったり、内服したりすることで、通常は治癒します。
皮膚糸状菌症は「人獣共通感染症」といって、犬や猫から人間に感染することがあります。
人間が感染した場合も犬や猫と同様に皮膚に円形に症状がでたり、痒みや皮膚の赤み、発疹などの症状がみられたりするため、これらの症状がみられた場合はすぐに皮膚科を受診するようにしましょう
テルビナフィンはアリルアミン(非アゾール)系という抗真菌薬に分類され、皮膚糸状菌(白癬菌属など)やカンジダ属などの真菌に対して抗真菌作用をあらわし、特に皮膚糸状菌に対して高い抗真菌効果が期待できるとされる。
またテルビナフィンは内服薬(飲み薬)だけでなく外用薬(塗り薬など)としても使われている。
ミコナゾールやクロルヘキシジンなどの抗菌成分が配合されたシャンプーが皮膚糸状菌症に対しては有効と言われています。
皮膚糸状菌症は毛に感染する感染症なので、毛を短くカットすることで治療を補助することができます。
大部分の健康な動物では無治療でも12週間程で自然治癒しますが、動物の感染時間を短くし、真菌を環境中に飛散しないようにするために治療は必要です。
病変のある部位や程度に応じて、毛刈り、抗真菌シャンプー、外用薬、内服薬で治療します。 健康な動物であれば数週間で完治します。
犬の皮膚糸状菌症の予防
皮膚糸状菌症を予防するためには、以下の方法が役立ちます。
衛生管理
- 犬が生活する環境を清潔に保ち、真菌が繁殖しにくい環境を作ることが重要です。
- 犬の毛や皮膚に汚れがたまらないように定期的にシャンプーを行います。
免疫力の強化
- 健康な食事と適切な運動を通じて、犬の免疫力を強化することが予防につながります。
感染犬との接触を避ける
- 皮膚糸状菌症は感染力が強いため、感染が疑われる犬と接触しないようにします。
定期的な健康チェック
- 犬の皮膚に異常がないか、定期的にチェックすることが大切です。
皮膚糸状菌症は犬にとってよく見られる皮膚の真菌感染症で、円形の脱毛斑やかゆみを伴います。
治療には抗真菌薬が必要で、内服薬やシャンプーを併用することが一般的です。
感染を防ぐためには、衛生管理や免疫力の維持が重要です。
犬の皮膚に異常を感じた場合は、早期に獣医師に相談することをお勧めします。
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